2010年06月16日

今年の国際自閉症学会において、自閉症は早期の治療では改善されないと言う報告がありました。でも、親と子供の社会的なコミュニケーションに関しては明確な効果があったと元論文には記載あり。

元ネタ:http://www.reuters.com/article/idUSTRE64P46120100526

この記事のソース:International Meeting For Autism Research, 9th Annual Meeting, May 20-22; and the Lancet, online May 21, 2010.

http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2810%2960587-9/fulltext

産経新聞の件といい、おとといのフランスの記事と言い、発達障害早期治療論ばかり取り上げるのも不公平なので、今日はこの記事を取り上げたいと思います。

Green said neither behavioral nor drug treatment had been very successful at improving autistic symptoms, such as poor social skills, slow language development and repetitive behaviors.

行動治療も薬物治療も自閉症の症状改善にはほとんど効果が無かったそうです。それは社会的スキルや言語発達、行動といった分野で。

But a few smaller studies had suggested that communication-focused treatment -- based on recent insights into autism development -- might be effective.

例外として、コミュニケーションに特化した治療は効果があるかもしれないと述べています。

論文の全文入手は出来なかったのですが、要約を入手できたのでそこから詳細な実験内容を見てみたいと思います。

Children with core autism (aged 2 years to 4 years and 11 months) were randomly assigned in a one-to-one ratio to a parent-mediated communication-focused (Preschool Autism Communication Trial [PACT]) intervention or treatment as usual at three specialist centres in the UK.

対象は2歳から4歳11ヶ月までの子供です。上文中にはありませんが、調査対象者は152名。

On the basis of our findings, we cannot recommend the addition of the PACT intervention to treatment as usual for the reduction of autism symptoms; however, a clear benefit was noted for parent-child dyadic social communication.

結論しては、 自閉症の症状の軽減のために早期の治療を行うことは推奨しない。ただし、親と子供の 社会的なコミュニケーションに関しては明確な効果があった。

(以下、感想)

アメリカや英国では、早期治療で子供の自閉症を治します、という謳い文句で高額のレッスン料を徴収する会社があります。そういう会社の主張と真っ向から対立する今回の記事です。

そう考えると産経新聞のアレは親を不安がらせて、高いレッスン量の自閉症サポート教室に通わせたい人間が裏で糸を引いていたのかもしれません。

そもそも、4歳11ヶ月の段階では、本当に自閉症なのか、それとも発達がやや遅れ気味なだけで後で挽回するのか判別困難なはずで、 たとえ、そういうレッスンで改善しても、本来あるべき成長をしただけなのか、区分け困難な気もしますね。。

とりあえず、コミュニケーションに関しては効果が見られたと言うことで、よく話しかけるということを心がける以外は、自然な成長に任せるのがお財布にも精神的にも、子供のストレス的にも楽そうです。

2010年06月15日

AD/HD治療薬「ストラテラ」、18 歳以降も継続可能に。でも、18歳以上で発症した場合にはNGって何じゃそりゃ

http://www.yakuji.co.jp/entry19481.html より

厚生労働省は、日本イーライリリーの注意欠陥/多動性障害(AD/HD)治療薬「ストラテラカプセル」(一般名:アトモキセチン塩酸塩)について、18歳を過ぎても継続使用できるよう添付文書を改訂する方針を固めた。

 同剤は、小児のAD/HDを適応症とする世界初の非中枢神経刺激薬。脳内の前頭前野でノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで、AD/HDの中核症状である不注意、多動性、衝動性を改善する。適用は18歳までに限定されている。

 今回の対応は、18歳までに使用していた患者が、引き続き服用することを可能にするもので、 18歳を超えてから発症 した場合には 使用できない 。ただし、成人を対象とした治験が現在進められている。

ADHDは発症するものだったのか!!

これは厚生労働省が発表したもの文書がこの表記なのか、

薬事日報が分かりやすさのためにこういう表現に改めたのか、どっちだ?

と、感情的になってしまいましたが、よく考えると頭を強打するなどの理由から後天的にADHD的性質を獲得してしまうケースを指しているんでしょうかね。

そう思いたです。

さて、このストラテラ、ADHDにとっての救世主になるんでしょうか?

ストラテラを処方されていた成人や、海外から個人輸入しちゃった成人もいますので、この薬の評価についてはある程度収集することが出来ます。

・副作用としては、自殺観望が有名ですね。後はEDなど。

二次障害が重篤な人が飲むと危ないのかもしれません。

・リタリン以上!!という評価を聞いたことがありません。。。

「リタリンは効いたけど、これはダメ。」か「リタリンよりは利きが弱い」というコメントが私の周囲には多いです。

3年位前でしょうか。イライリリーによる成人向けADHDの治験が募集されていましたね。私も募集したのですが、人気があった模様で、落選してしまいました。治験先には秦野の東海大学が挙げられていました。

ストラテラはリタリンに比べて薬価が高いので、アメリカではあまり聞きませんね。ただ、アメリカでもリタリン有害論を唱える人はいます。でも、彼らもストラテラを使おうっていう動きは見せていませんね。

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2010年06月14日

ADHDのケースの半分は社会的要因(=後天的要因)にリンク・・・フランスの記事より。でも、実はADHD薬を子供が使っているかどうかを見ているだけ。不十分な検討。

日本でも産経新聞が後天的要因で発達障害の症状に差が出るという記事を書いて物議を醸しましたが、これは日本に限らないようです。

(元ネタ)http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5g3d98t9d5zn_OYbvL-TuWY6jijkQ

Nearly half of serious cases of attention deficit hyperactivity disorder in children are closely tied to social factors such as single parenting and poor maternal education, reports a new study.

子供の注意欠陥の約半分が片親である、親からの教育が不十分であるなどの社会的な要因によって関連付けられているとの報告ががパリからあった。

Studies of identical twins separated at or near birth show that if one sibling is affected, there is a better-than-average chance the other will be as well.

実験は双子を使って行われました。

To help fill that gap, researchers in Sweden sifted through data on 1.16 million school children and examined the health histories of nearly 8,000 Swedish-born kids, aged six to 19, who had taken ADHD medication.

116万人の子供たちのデータから、8000人のADHD用の薬を摂取していた6歳から19歳の子供の健康履歴も検討した。

The study, published this week in Acta Paediatrica, found that women who had only received very basic education were 130 percent more likely to have a child on ADHD medication than women with university degrees.

その結果は、母親が大学以上の学位を持っている場合に比べて、母親の学歴がそれより低い場合、子供がADHD薬を処方されている率が高いというもの。

Living with a single parent increased the chances of being on medication by more than 50 percent, while coming from a family on welfare upped the odds by 135 percent.

母子家庭の子供を入れるとその比率は50%増し、生活保護を受けている家庭の子供を入れると、135%に増加する。

Lack of time and money are more common in single-parent families, as are family conflict and a lack of social support, he said.

時間とお金の欠如が、家族間のふれあいや、社会的サポートの欠如を招いていると、研究者は言う。

Further research is needed to explore the intersection of genetic and environmental factors to devise better prevention strategies, he added.

今後の研究は、遺伝子と環境要因の相互作用の探索ではなく、予防戦略になるそうです。今後の研究は遺伝子と環境要因の相互探索を通じた予防戦略になります。(6/15、翻訳間違いでした。指摘してくださったcollectEXさん、Thanks!)

(以下、感想)

ADHD"薬"の投与率であって、診断率ではない点に注意が必要です。というのも、リタリンにしろコンサータにしろ、有害論が各地で叫ばれていますが、基本的に学歴の高い母親ほど、このような有害論を入手して子供への薬物投与を制限する機会が多いと推測されるためです。

また、低学歴側に母子家庭や、生活保護世帯を入れると、ADHD率が上昇する件、高学歴側はどうなんでしょうかね?学歴と社会的要因の二つがごっちゃになっているため、イマイチよく分かりません。

また、このデータは母子家庭を挙げていますが、'共働き'がデータに入っていません。データの元はスウェーデンですが、この国の共働き率は60%を超えています

全体的に提示されているデータが少なくてミスリードな記事だと思いますね。

なお、当エントリはあくまでフランスでこういう記事があったという紹介であり、私のADHDに対する考えを示すものでは有りません。

2010年06月06日

尿中の農薬とADHDに相関があるという。でも現時点で大騒ぎして意地でも無農薬にこだわる必要は無いと思っています。とりあえずは「野菜や果物は食べる前によく洗ったほうがよい」を実践しておけばいいと思います。

Twitterで、農薬とADHDの相関についての記事があることを@kinoko_ruに教えてもらった。

   @ asahi: 農薬摂取で「子の注意欠陥・多動性障害増える」 米研究

   http://www.asahi.com/science/update/0518/TKY201005180194.html

リンク元にはこのような記事。

  

【ワシントン=勝田敏彦】米ハーバード大などの研究チームが、有機リン系の農薬を低濃度でも摂取した子どもは注意欠陥・多動性障害(ADHD)になり やすいとの研究結果をまとめた。17日発行の米小児学会誌に発表した。

 研究チームは米国の8〜15歳の子ども1139人の尿の成分を分析、親と面接してADHDの診断基準に当てはまるかどうか調べた。

 分析の結果、検出限界ぎりぎりの濃度でも農薬成分の代謝物が尿から見つかった子は、検出されなかった子よりもADHDと診断される可能性が1.93倍になった。  これまでの研究は、たとえば農村地帯に住む農薬の摂取量が多い人らを対象にしたものだった。チームは論文で「今回のように米国で普通に摂取されているようなレベルでも、農薬成分がADHDの増加につながっている可能性がある」としている。

 農薬成分は農作物に残留したりして子どもの体内に入ったと考えられている。チームのマーク・ワイスコプさんはロイター通信の取材に「野菜や果物は食べる前によく洗ったほうがよい」と話した。

 発達過程にある子どもの脳などは、農薬など神経系に障害を与える可能性がある化学物質に特に弱いと考えられている。農林水産省によると、有機リン系の農薬は日本でも使われている。

早速、元ネタを探索。

http://blog.usfoodsafety.com/2010/05/17/attention-deficithyperactivity-disorder-and-urinary-metabolites-of-organophosphate-pesticides-bouchard-et-al-10-1542peds-2009-3058-pediatrics/

"Children with higher concentrations of urinary dialkyl phosphate (DAP), especially dimethyl alkylphosphates (DMAP), were more likely to be diagnosed with ADHD.

どうやら、有機リン系のなかでも、尿酸ジメチルアリキルリン酸(DMAP)が犯人のようです。この物質の尿中濃度とADHDに相関があったという。

There are six dialkyl phosphate metabolites; each of these can be produced from the metabolism of more than one organophosphate pesticide. Organophosphate pesticides act by interfering with the transmission of signals in the nervous systems of both insects and humans, if humans are exposed in high enough amounts.

この物質は、害虫の神経伝達を阻害するタイプの殺虫剤です。なるほど、人間、とくに妊婦にも影響がありそうです。

A coalition of five US groups launched a lawsuit in 2008 in an attempt to have four organophosphate pesticides removed from the market.

アメリカではこれらの殺虫剤の規制を求める訴えを起こしているようです。でも、まだ進展していないそうです。

さて、このジメチルアルキルリン酸、何者なんでしょうか?

Wikipediaによると

"Alkyl phosphates are widely distributed in nature, and form the basis of most biological processes."

自然界に幅広く存在しているそうです。。過剰濃度がダメということなんでしょうか。

でも朝日の記事には検出限界ギリギリでもダメと書いてありますね。

ここで@jtkbinが論文を紹介してくれました。

http://pediatrics.aappublications.org/cgi/content/abstract/peds.2009-3058v1

ここからPDFで落とせるとは便利な世の中だ。

実験方法や結果は日本語版でも書かれているので割愛。

CONCLUSIONS:

These findings support the hypothesis that organophosphate

exposure, at levels common among US children, may contribute

to ADHD prevalence. Prospective studies are needed to establish

whether this association is causal.

あくまでも仮説の検証であって、より詳細な検証が必要であると結論付けていますね。

The US Pesticide Residue Program Report's 2008 indicates that detectable concentrations
of the organophosphate malathion were found in 28% of frozen blueberry samples, 25% of strawberry
samples, and 19% of celery samples.

どれくらいの分量が検出されているのかは不明ですが、食品中に相当の割合で検出されている物質のようです。

Children are generally considered to be at greatest risk from organophosphate
toxicity, because the developing brain is more susceptible to neurotoxicants
and the dose of pesticides per body weight is likely to be larger for children.

あたりまえですが、体重が小さい子供にその影響は大きいわけです。

特にこの物質は脳への影響が大きいことはすでに報告済みでした。

Postnatal organophosphate exposure has been associated with behavioral
problems, poorer short-term memory and motor skills, and longer reaction times in children.

短期記憶や運動能力への影響もすでに報告されていました。

今回の論文は、このような現象を尿中の物質濃度から相関関係を発見したという内容になります。

とにかく、元の論文を読むとまだ研究段階であり、この結果をもってすぐに農薬規制だ、何だということは無いと思います。

また、農薬の中には体外への排出が発生しにくく、体内に残留しがちなものも多いです。

そのため、たまたま体外へ排出されやすく尿中に含まれやすい物質が検出できてしまっただけかもしれません。

なぜなら、尿中の農薬濃度が高い人は体外に排出されにくい農薬も多く摂取していると考えられるためです。

したがって、犯人は別の物質かもしれません。

この論文では、何故その物質が脳に悪影響を与えるのかまでは触れていない。あくまでも統計に基づいた論文だからです。

ですから、現時点で大騒ぎして意地でも有機リン農薬を使っていない野菜にこだわる必要は無いと思っています。

とりあえずは「野菜や果物は食べる前によく洗ったほうがよい」を実践しておけばいいと思います。

2010年05月06日

やる気を出させるような仕組みを導入することが、薬の投与と似た効果をADHDに与えること、そして薬の併用が効果的だという記事

脳画像を撮影する器具は発達障害の診断でも用いられることがあるので、経験がある人もいると思うが、薬を投与することで脳画像がどのように変化するかを紹介するwebサイトを見つけました。といっても、結果だけです。

http://psychcentral.com/news/2010/04/20/brain-images-show-how-meds-help-adhd/12951.html

集中力が必要とされるようなゲームを薬を飲んだ、もしくは飲んでいないADHDの子供たちに遊んでもらい、両者の脳画像を比較しました。

"We found that brain electrical activity in children with ADHD when attending to the task and restraining impulsive responses differed from a comparison group of children without ADHD, but became more similar when they took stimulant medication.

ゲームに興じている最中の衝動的な行動の抑制については、薬の有無によらず似たような結果となった。

"Intriguingly, rewards and penalties given to improve task performance also changed brain activity, and did so in both children with ADHD and in the control group, although these motivational effects were much smaller than those associated with medication."

注目点としては、行動の改善を報酬や罰則で行おうとしたときに、脳画像に出てくる反応が、薬を飲んだ子供は小さかったという点である。

つまり、薬物を使うことでADHDを持つ子供の脳機能を正常化できる傾向があるということ。

ただ、私が注目したのは次の文章。

Motivational incentives also seem to play a role in modulating similar neural circuits and work additively with medication to improve performance in children with ADHD.

やる気を出させるような仕組みを導入することが、薬の投与と同様の神経回路調整機能の役割を果たした、そして、さらに薬を投与することでより効果的なパフォーマンスの向上が見られたこと。

精神疾患でもそうだと思うが、心のケアもなしに薬だけ投与してもいたずらに投与量が増えていくだけで意味が無い。心のケアと薬の相互作用で取り組んでいく課題。

発達障害には2次障害等でほうっておくとどんどん心が傷ついていくケースもあり、まず先に薬から入ることが必要な場面も想定される。これは大人でも当てはまるケースだと思うので、発達障害向けの投薬が成人にも設定されることを望む。

大人でも薬渡されているじゃないかという指摘もありそうだが、あれはうつ病の薬、それは2次障害の改善であって、一次障害の改善には繋がらない。

一次障害があるから2次障害が発生するわけで、1次障害の行動改善にまで踏み込むためには、その症状に有効な薬の投薬が必要だと思う。

それはうつ病の薬ではないんだよね。

2010年04月06日

マリファナをADHDの治療に用いるアメリカのケース

マリファナをADHDの治療に用いる米国のケースを紹介します。

元記事は下記リンクです。

http://hempnews.tv/2010/01/23/marijuana-in-the-classroom-sometimes-its-legal/

Ritalin used as a recreational drug too
A similar problem has been reported with the prescription drug Ritalin, a stimulant used to treat Attention-deficit hyperactivity disorder (ADHD) - mostly among boys and young men. But as a recreational drug, Ritalin is known as "Vitamin R" or "R-Ball" - used to stay awake at exam time, to help lose weight, or together with alcohol and other drugs to prolong partying. It can produce effects similar to cocaine and amphetamines.

A study cited by the US Department of Education showed that of 6,000 high school students surveyed in Massachusetts, 13 percent were found to have abused Ritalin. The same study found that 4 percent of middle school students had also abused Ritalin.

日本でのリタリン規制の原因にもなったように、アメリカでもリタリンを娯楽用に用いるケースが数多く報告されているようです。試験時の集中力UPに目覚まし用に、少年たちに用いられています。マサチューセッツ州の調査では、高校生の13%、中学生の4%がリタリンを乱用していたという結果です。

Earlier this month, New Jersey became the 14th state to legalize medical marijuana.

ニュージャージー州では最近、14番目のマリファナ合法州になった。もちろん、医療用などの制限はありますが。

Marijuana used to treat ADHD
At the same time, doctors have become more inclined to prescribe marijuana (as an alternative to Ritalin) for children diagnosed with ADHD.

It's a controversial trend among medical practitioners.

"It's safer than aspirin," Dr. Jean Talleyrand told the New York Times. Dr. Talleyrand is a marijuana advocate who founded a network of 20 clinics in Oakland, Calif. which dispense medical marijuana - including to teenagers diagnosed with ADHD.

マリファナがADHD治療に用いられるようになると一部の医者が主張しています。マリファナは毒性が低いといわれており、痛み止めに使われるアスピリンよりも安全だという。この医者はADHDのマリファナ療法の診療所を複数運営している。そこでは未成年へのマリファナ投与も行われているようだ。

But Stephen Hinshaw, the chairman of the psychology department at the University of California, Berkeley, calls it "one of the worst ideas of all time."

He cites studies showing that the active ingredient in cannabis disrupts attention, memory and concentration - already issues for people diagnosed with attention-deficit disorder.

もちろん反対意見も有り、麻薬による記憶の混乱、集中力低下などのあく盛況があるという指摘もある。

リタリンもすごく効く人とそうでもなかった人がいましたから、マリファナに関しても同様の傾向だと思います。個人にあった薬を提供する観点からは、いろいろな薬剤の可能性があったほうが良いと思います。

 一方、前半の「高校生の14%がリタリン濫用」という調査結果を見ると、この手の薬を「必要な人に渡しやすく」かつ、「必要ではない人には渡らないように」することの難しさを突きつけられます。日本でもかなり強権的にリタリン規制を行いましたが、そうしないと不正な濫用者をシャットアウトできないという考え方なのでしょう。患者の利便性と、濫用者の不正の困難さ、どちらを優先すべきなのか。アメリカは自己責任論に基づき前者優先。日本は規制大好き主義なので後者優先という現状なのでしょう。

2010年03月20日

標準化した教育ではなく、生徒各自に個別化して各自に合った教育にするべきだというアメリカ人の主張

今回の記事はビデオ付きです。英語が理解できる方は是非ビデオもご覧ください。元記事はこちらです。

ADHDや発達障害と直接の関係はありませんが、今後の教育がどうあるべきかついて述べている記事です。

主張は「標準化した教育ではなく、生徒各自に個別化して各自に合ったものにするです。日本は今、詰め込み教育とまでは行きませんが、ゆとり教育の反動が始まっています。教育が変わろうとしている今だから、教育はどうあるべきか議論する余地があると思います。

この記事には「どうすれば、個別化できるの?そのリソースは?」という問いに対する答えとして、「すばらしい先生、すばらしい親、すばらしい指導者」が必要であると答えています。3者の協力なくして、そのような教育の実現は難しく、今後親の役割がますます増していくことになるでしょう。

発達障害児に個別の指導員をつけることが始まっていますが、どうして発達障害児だけなのでしょうか。先生が頼りないと思われるとか難癖をつけて日教組あたりが反発しそうですが、複数担任制をもっと導入して多様化を促進しても良いと思います。分からないことはGoogle先生が知っているのです。何でも覚える必要がある時代は終わったと思います。覚えるのが得意な子だけが覚えて、違うことに才能がある子はそちらにリソースを割く教育が今後必要になるのではないでしょうか。

What is the argument? In a nutshell, it's that we're all born with immense natural talents but our institutions, especially education, tend to stifle many of them and as a result we are fomenting a human and an economic disaster.

この文章における課題としては、多くの才能を持って生まれてきた子供が、教育によってその才能を限定される。もちろん、それはシステム化された世界における最適化なわけて、「最低限の効率で最高の成果を出す」ためには必要なことだったと思います。筆者は「このことが人間と経済の荒廃を招いてきた」と指摘しています。

In education, this vast waste of talent involves a combination of factors. They include a narrow emphasis on certain sorts of academic work; the exile of arts, humanities and physical education programs from schools; arid approaches to teaching math and sciences; an obsessive culture of standardized testing and tight financial pressures to teach to the tests.

その理由として、「切り捨てられた多くの才能が無駄になっている」と指摘しています。要するに、テスト至上主義で文化的、芸術的な素養が失われているということですね。

The waste of talent in education is not deliberate. Teachers are as anxious about this as everyone else, but many of them feel trapped in the awkward groping of national reform policies, many of which misunderstand the problems as well as the solutions. The waste of talent isn't deliberate, but it is systematic.

この才能の喪失は学校の先生が意図的にやってるものじゃない、古い教育システムによってもたらされている。新しい革命的なシステムが必要だと主張しています。

This new culture has to emerge from a richer sense of human ability. To shape it, I believe we have to leave behind the manufacturing principles of industrialism and embrace the organic principles of ecology.

Education is about developing human beings, and human development is not mechanical or linear. It is organic and dynamic.

Like all living forms, we flourish in certain conditions and shrivel in others. Great teachers, great parents and great leaders understand those conditions intuitively; poor ones don't. The answer is not to standardize education, but to personalize and customize it to the needs of each child and community. There is no alternative. There never was.

新しい教育は各自の優れた能力に注目してそれを伸ばすことに注力する。標準化した教育ではなく、生徒各自に個別化して各自に合ったものにする。

The good news is that all around the world there are wonderful examples of people and organizations that are making determined efforts to do things differently in education -- and in business, health care, architecture, communities and cultural programs.

There's a wealth of talent that lies in all of us. All of us, including those who work in schools, must nurture creativity systematically and not kill it unwittingly.

今、世界中でその取り組みが始まっている。多くの才能は子供だけではなく、教える側の先生にもあるのです、これが決まった教育の指導システムだからということで、先生各自にある独自の教え方の才能を封じ込めずに、各自それぞれが才能とアイデアを発揮して充実した教育を実施して欲しいですね。

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2010年03月19日

フタル酸エステルとADHDの発症率に相関ありという記事。日本も平成14年に規制したが、完璧とはいえない。

この記事は、毎度よくある化学物質が発達障害の原因説です。

今回の犯人はフタル酸エステルです。元記事はこちら

フタル酸エステルは環境ホルモンとして有名です。EUなどあちらこちらで規制が検討されていますが、マニキュアなどのボディケア商品を含めるローション、ペットボトル、食品包装などの液体石鹸、シャンプー、香水、アイシャドウ、食品関連の製品、錠剤やサプリメント、医療用カテーテルや輸血装置の腸内コーティング、接着剤、潤滑油など、材料、建築用洗剤、塗料、繊維あちらこちらに使われています。

それでも、子供や妊婦が使用するものからフタル酸エステルに対する規制がアメリカでも進められています。

The study showed that mothers with higher concentrations of low molecular weight phthalates reported poorer behavior in their
children. The behavioral indicators were highly consistent with conduct and reasoning problems associated with ADHD and Oppositional
Defiant Disorder.

実験は妊婦の尿内のフタル酸エステルを分析し、その後追跡調査。その結果、フタル酸エステル量と子供のADHD率に相関が見られた。

Phthalates are considered endocrine disruptors because they interfere with the body's delicate and very essential hormonal
system. In test animals, phthalate compounds have altered reproductive anatomy and function. Research is also beginning to link
endocrine disruptors like phthalates to auto-immune disorders and obesity.

Children face heavy exposure to phthalates from conception onward. The effect of these chemicals on physical, cognitive and
emotional development is only beginning to be understood.

環境ホルモンである内分泌かく乱物質が、子供の免疫制御に悪影響を与えていると理解され始めています。そして、子供の肉体的、認知的、感情的な発達に影響を与えていると議論されています。

化学物質犯人説は何度も出ては否定されの繰り返しですが、この物質だけはクロだと思われているのが各国で規制が行われています。

日本・アメリカ・EUでの規制一覧。

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/02/dl/s0213-10j.pdf

ただ、日本で法律が施行されたのは平成14年。それ以前の子供向け製品には使われていた可能性が高いでしょう。また、妊婦の体内にあるフタル酸エステルが影響するとなると、体外に排出されるまでの時間を考えると実際に効果出るまでには時間が掛かると予想されます。また、子供向けは規制されていますが、その他一般への規制は緩いです。代替となる安価な材料がないため、なかなか規制強化出来ないのが現状です。

脳波測定を行いながらゲームをしてもらうことで、ADHDの衝動性、不注意の発生タイミングを検出・解析し、個人差の激しいADHDがそれぞれ各自に適切な衝動性抑制の手法を得る技術が報告されました

Biofeedbackとは脳波や血圧などを手がかりに自分の体調を制御する方法のこと。
普段は気が付かないような微妙な体の変化を手がかりとします。
今日紹介するのは、そのBiofeedbackによるADHDへの対処です。
脳波測定を行いながらゲームをしてもらうことで、ADHDの衝動性、不注意の発生タイミングを検出・解析し、個人差の激しいADHDがそれぞれ各自に適切な衝動性抑制の手法を得る技術が報告されました。

元リンクはこちら→ Biofeedback Helps Kids with ADHD

Professor Karen Pine and assistant Farjana Nasrin studied the benefits of EEG (Electroencephalography) biofeedback, a learning strategy that detects brain waves, on ten children with an attention deficit from Hertfordshire schools.

They used a system called Play Attention, supplied by not-for-profit community interest company, Games for Life, three times a week for twelve weeks.

日本でもクリニックで受診できる脳波測定をイギリスの研究者も行っています。日本では診断に用いられることが多いですが、この研究は一歩進めて

その脳波を分析して日常生活の助けになるヒントを探しています。

The system involves the child playing a fun educational computer game while wearing a helmet similar to a bicycle helmet. The helmet picks up their brain activity in the form of EEG waves related to attention. As long as the child concentrates they control the games, but as soon as their attention wavers the game stops.

The researchers found at the end of the study that the children's impulsive behavior was reduced, compared to a control group who had not used the system.

頭に脳波測定のヘルメットをかぶせてゲームを行います、ADHDの子供の中には飽きっぽい子も多いので、ゲームをすぐ止めてしまう子もいます。

そのゲームを飽きて止めるまでの脳波の状態観察しています。

"Children with a diagnosis of ADHD find it hard to control their impulses and inhibit inappropriate behavior," said Professor Pine. "This can lead to educational and behavioral difficulties. The Play Attention method may prevent long-term problems by helping the children to be less impulsive and more self-controlled."

"Mind-controlled educational computer games technology is the only intervention shown to reduce the core symptoms of ADHD, historically medication may have been prescribed for the child."

衝動性の制御が出来ないために、不適切な行動の制御が出来ないADHD。衝動性が発生しやすいのはどういうときなのか、個人個人にあった傾向をつかむこのゲームによって、衝動性を押さえ自己制御性をあげるための手助けになる。

2009年06月15日

Ritalinの通販

アメリカでは薬を通販で買うのが当たり前である。

アメリカ国内で販売されている薬よりも安く薬が買える国から通販で購入するのだ。

ADHDの症状を緩和する可能性があるとされるRitalinももちろん通販されている。

http://www.coreynahman.com/11_25_ritalin.html

Ritalinの価格比較サイト。

だが、さすがに日本への発注は行っていない。

発送先はアメリカに限定される。

一部のサイトは処方箋(RXとか、 Prescription)が必要なのだが、

中には No Prescription requiredと書かれたサイトもある。

アメリカでも一応規制薬物のはずなのだが・・・

さすがに怪しいので注文していないが、

アメリカでRitalinが身近に用いられていることが良く分かった。

posted by hati at 23:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 はてなブックマーク - Ritalinの通販