2011年01月10日

今日は日本での発達障害活動を紹介。発達障害って何?という方から、成人発達障害当事者会を良く知りたい、自分もやってみたいという人まで面白い話を聞ける会だと思う。

このブログではアメリカの発達障害当事者会の様子を紹介する事を目的としていたのだが、実際のところ地方都市ではそんなに頻繁にイベントがあるわけでもなく、また雪が降っている時期はお休みである。

ふと、日本に目を向けるといろいろ活動が増えているようで興味深いところだ。

今日は@iitokosagashiから日本でのイベントを教えていただいたので紹介する。

 

今日のネタ元:http://iitoko-sagashi.blogspot.com/2010/12/123in.html

発達障害って何?という方から、成人発達障害当事者会を良く知りたい、自分もやってみたいという人まで面白い話を聞ける会だと思う。漂流する発達障害の若者たちの著者である高森氏の講演と成人当事者自助会の運営者たちの講演から構成されている。ここでは、登壇者たちの活躍ぶりについて、解説を行ってみようと思う。

高森氏について

高森氏の著作は、花風社の浅見社長も絶賛したほどの内容である。その特色は発達障害そのもの説明・解説を抑え、そのような人たちの社会生活で生じる困難およびそれに対応する社会対応提言が主である。「発達障害者が」どうするべきかよりも社会政策的な側面に注力している点。その点で他の当事者本とは一線を画す書である。

簡単に内容を触れてみよう。

前述のように当事者向けというよりも、社会政策を考える人や支援者向けの側面が強い本である。得に、非当事者には理解しづらい社会生活の中で生じる困難、特に学校を卒業してからの困難について詳細かつ平易な文章で説明されている。逆に言うと当事者が読むとフラッシュバックする可能性がある本なので、注意が必要。

発達障害の人は、下記の問題点があるがゆえに就職・転職・継続性に問題が発生する人もいる。

- 空気が読めない (会社のタブーに触れてしまったり、職場内で孤立しやすい)

- 締め切りに間に合わせられない。約束時間に到着できない。作業が雑。

- 疲れやすい。怠けているように見える。などなど。。。

こういう問題ゆえに、労働市場等で不利になりやすい。では障害者向けの福祉を利用できるかというと難しい。こうして不安定な状況におかれてしまう発達障害への支援・セーフティネットに付いて論じている本である。

個人的な意見としては発達障害は障害そのもの以上に2次障害の悪影響が大きいと感じているが、労働学と精神医学の連携は日本ではほとんど全く進んでいない(ようにアメリカ住まいの私には見える)

また、浅見氏も指摘しているように,「不安定就労が解消する世の中になればいいというのには私も異論がありません。ただ、それほど易しくないと思っています。グローバル経済の時代、国内の労働者は国内だけではなくより賃金の安い国々と見えにくい競争をしています。この傾向が弱まるとはどうしても思えません。」という点は気になる点であり、その部分との整合性をどのように取っていくのかに全く触れられていない点には不満が残る本でした。

そんな高森氏に直接質問をぶつけられる良い機会だと思うので、誰か興味を持った方、私の代わりに上記の質問をぶつけてください。本自体もこれまであまり触れられてこなかった、理解されてこなかった「成人当事者が欲する社会的な支援」などに触れており、当日も興味深い話が聞けるものと期待する。

にゃんまげさん(発達障害を一緒に語る会:主催者)について

今回のセミナーでは高森氏の他に発達障害自助会を運営している3方も講演をするという。HIROMIさんは存じ上げないので割愛する。

自助会は難しい。アメリカでは参加者が銃をぶっ放してみたり、覚せい剤取引の現場に会が化しており警察に踏み込まれたなどという噂も聞く。日本でも会が荒れやすくすぐに無くなってしまう事が多い。そのような状況下で、にゃんまげさんは私が把握する限り2007年から自助会活動を継続して行っている主催者である。途中数多くのトラブルに見舞われているが、すべて切り抜けて今日に至っている。それどころか、最近では大阪にもその活動の幅を広げている。彼の口からは長期間にわたって会を維持していくコツなどのノウハウが聞けるのではないかと期待する次第である。また、発達障害者だけのシェアハウスや、webラジオ「ギラっと生きる」など、斬新な試みを次々を繰り出す発達障害界のイノベーターである彼の動向には今後も注目である。

冠地 情氏(東京都成人発達障害当事者会「Communication Community・イイトコサガシ」運営スタッフ)について

会を開始して1年半弱、その短い間にあっという間に名前の知られる存在になったイイトコサガシの主催者、それが冠地氏である。その圧倒的なスピードには驚くばかりである。スピードだけではなく、その引率力、議論での突破力も凄く、まさに発達障害界の暴走超特急である。日ごろ、社会のチンタラとした緩慢な動き・反応に苛立っている当事者の胸をスッとさせるそのスピード感を一度体感して欲しい。と、同時に誰もが気になる「そんなスピードで突っ走って何処に行く?」に対する答えを当日聞かせてくれるのではないかと期待する次第。今回のイベントも氏の企画。今回の企画だけにとどまらず、今後どんな企画を出してくるのか非常に楽しみである。

まとめ

以上、講演者に対する私見を述べた。日本にいたら間違いなく参加したであろう会だが、残念ながら私はアメリカにいるので参加できない。発達障害って何?という方から、成人発達障害当事者会を良く知りたい、自分もやってみたいという人まで面白く聞ける会だと思う。興味を持ってかつ1月23日(日)13時から16時半に東京都豊島区に行ける人は参加してみると良いのではないだろうか。

詳細は http://iitoko-sagashi.blogspot.com/2010/12/123in.html を参照してください。

以上

posted by hati at 06:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 はてなブックマーク - 今日は日本での発達障害活動を紹介。発達障害って何?という方から、成人発達障害当事者会を良く知りたい、自分もやってみたいという人まで面白い話を聞ける会だと思う。
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