2010年06月14日

ADHDのケースの半分は社会的要因(=後天的要因)にリンク・・・フランスの記事より。でも、実はADHD薬を子供が使っているかどうかを見ているだけ。不十分な検討。

日本でも産経新聞が後天的要因で発達障害の症状に差が出るという記事を書いて物議を醸しましたが、これは日本に限らないようです。

(元ネタ)http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5g3d98t9d5zn_OYbvL-TuWY6jijkQ

Nearly half of serious cases of attention deficit hyperactivity disorder in children are closely tied to social factors such as single parenting and poor maternal education, reports a new study.

子供の注意欠陥の約半分が片親である、親からの教育が不十分であるなどの社会的な要因によって関連付けられているとの報告ががパリからあった。

Studies of identical twins separated at or near birth show that if one sibling is affected, there is a better-than-average chance the other will be as well.

実験は双子を使って行われました。

To help fill that gap, researchers in Sweden sifted through data on 1.16 million school children and examined the health histories of nearly 8,000 Swedish-born kids, aged six to 19, who had taken ADHD medication.

116万人の子供たちのデータから、8000人のADHD用の薬を摂取していた6歳から19歳の子供の健康履歴も検討した。

The study, published this week in Acta Paediatrica, found that women who had only received very basic education were 130 percent more likely to have a child on ADHD medication than women with university degrees.

その結果は、母親が大学以上の学位を持っている場合に比べて、母親の学歴がそれより低い場合、子供がADHD薬を処方されている率が高いというもの。

Living with a single parent increased the chances of being on medication by more than 50 percent, while coming from a family on welfare upped the odds by 135 percent.

母子家庭の子供を入れるとその比率は50%増し、生活保護を受けている家庭の子供を入れると、135%に増加する。

Lack of time and money are more common in single-parent families, as are family conflict and a lack of social support, he said.

時間とお金の欠如が、家族間のふれあいや、社会的サポートの欠如を招いていると、研究者は言う。

Further research is needed to explore the intersection of genetic and environmental factors to devise better prevention strategies, he added.

今後の研究は、遺伝子と環境要因の相互作用の探索ではなく、予防戦略になるそうです。今後の研究は遺伝子と環境要因の相互探索を通じた予防戦略になります。(6/15、翻訳間違いでした。指摘してくださったcollectEXさん、Thanks!)

(以下、感想)

ADHD"薬"の投与率であって、診断率ではない点に注意が必要です。というのも、リタリンにしろコンサータにしろ、有害論が各地で叫ばれていますが、基本的に学歴の高い母親ほど、このような有害論を入手して子供への薬物投与を制限する機会が多いと推測されるためです。

また、低学歴側に母子家庭や、生活保護世帯を入れると、ADHD率が上昇する件、高学歴側はどうなんでしょうかね?学歴と社会的要因の二つがごっちゃになっているため、イマイチよく分かりません。

また、このデータは母子家庭を挙げていますが、'共働き'がデータに入っていません。データの元はスウェーデンですが、この国の共働き率は60%を超えています

全体的に提示されているデータが少なくてミスリードな記事だと思いますね。

なお、当エントリはあくまでフランスでこういう記事があったという紹介であり、私のADHDに対する考えを示すものでは有りません。

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