2010年05月06日

やる気を出させるような仕組みを導入することが、薬の投与と似た効果をADHDに与えること、そして薬の併用が効果的だという記事

脳画像を撮影する器具は発達障害の診断でも用いられることがあるので、経験がある人もいると思うが、薬を投与することで脳画像がどのように変化するかを紹介するwebサイトを見つけました。といっても、結果だけです。

http://psychcentral.com/news/2010/04/20/brain-images-show-how-meds-help-adhd/12951.html

集中力が必要とされるようなゲームを薬を飲んだ、もしくは飲んでいないADHDの子供たちに遊んでもらい、両者の脳画像を比較しました。

"We found that brain electrical activity in children with ADHD when attending to the task and restraining impulsive responses differed from a comparison group of children without ADHD, but became more similar when they took stimulant medication.

ゲームに興じている最中の衝動的な行動の抑制については、薬の有無によらず似たような結果となった。

"Intriguingly, rewards and penalties given to improve task performance also changed brain activity, and did so in both children with ADHD and in the control group, although these motivational effects were much smaller than those associated with medication."

注目点としては、行動の改善を報酬や罰則で行おうとしたときに、脳画像に出てくる反応が、薬を飲んだ子供は小さかったという点である。

つまり、薬物を使うことでADHDを持つ子供の脳機能を正常化できる傾向があるということ。

ただ、私が注目したのは次の文章。

Motivational incentives also seem to play a role in modulating similar neural circuits and work additively with medication to improve performance in children with ADHD.

やる気を出させるような仕組みを導入することが、薬の投与と同様の神経回路調整機能の役割を果たした、そして、さらに薬を投与することでより効果的なパフォーマンスの向上が見られたこと。

精神疾患でもそうだと思うが、心のケアもなしに薬だけ投与してもいたずらに投与量が増えていくだけで意味が無い。心のケアと薬の相互作用で取り組んでいく課題。

発達障害には2次障害等でほうっておくとどんどん心が傷ついていくケースもあり、まず先に薬から入ることが必要な場面も想定される。これは大人でも当てはまるケースだと思うので、発達障害向けの投薬が成人にも設定されることを望む。

大人でも薬渡されているじゃないかという指摘もありそうだが、あれはうつ病の薬、それは2次障害の改善であって、一次障害の改善には繋がらない。

一次障害があるから2次障害が発生するわけで、1次障害の行動改善にまで踏み込むためには、その症状に有効な薬の投薬が必要だと思う。

それはうつ病の薬ではないんだよね。